「気持ちを汲む」という療育(特別支援学校時代)

歩く あゆみの森

みなさんこんにちわ。

来年5月の施設オープンのために

奔走している、まさしです。

今日は施設の肝となる「歩く療育」

について話をしたいと思います。

歩く療育を実践することで、

パニックや問題行動が減り、

社会性を身につけることができる

と考えられます。

以前特別支援学校に勤めていた時の話

受け持つ子供の懇談を受けているとき

親「○○の行動があって困っている。」

 「いつも家でパニックがおこる」

と相談を受けると

私「発達とともに落ち着いていくでしょう」

私「気持ちを汲んで様子を見ていきましょう」

など受け身の療育しか考えていなかった。

それ以上に考えが浮かばなかったから

逃げていたのかも。(当時は真剣にそう思っていた)

コロロ療育を学ぶ中で

「子供の気持ちを汲んで様子を見よう」

「こだわらずに対応しよう」

がどれだけ責任放棄だったのかと

反省をしました。

対応を知らなかった

当時、対応児童生徒の行動予測。

「次はどんなことをするかな」

「どこに危険があるかな」

など、先を見越す手立てはできていたが、

その児童生徒の行動変容を促す術を

知らなかった。

だから「時間が経てばよくなっていく」

「そっとしておこう」

と逃げていた。

パニックや問題行動は気持ちの問題?ではない!

学校関係や保護者の中で、

「気持ちのコントロール」が大事

という考えが強いのだが。

これは間違い。

「イライラしたから手が出てしまう」

「思い通りにならなかったから、パニックになってしまう」

コロロ療育では、この考え方を真っ向否定します。

パニックや問題行動にはメカニズムが存在する

予兆 + 直接刺激 = 問題行動

予兆(原始反射 原始運動 常同運動 空にらみ)

直接刺激(声掛け 周囲の声・雑音 接触 目線 周囲の人の動き)

問題行動(パニック 他害 自傷 物損)

予兆と直接刺激これが把握できれば、

事前に対応を打ち、問題行動につなげないように

することができるのだ。

ポイントは

・予兆を止める

・直接刺激を避ける

まとめ

予兆は下位脳が優位になっているときに出てくるもの。

上位脳が優位になっているときには、予兆は出てこないので

問題行動にもつながりません。

上位脳を優位にする療育が、「歩く療育」なのです。

「歩く」という目的を長時間続けることで上位脳を

発達させることができるのです。

気持ちの問題ではないということには賛否ある

と思います。

ただ、気持ちをどれだけ汲んであげても

問題行動やパニックが収まらないのは

なぜでしょう?

気持ちを汲むだけでないアプローチを試しても

いいのではないでしょうか?

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